悪魔の子供たち15
ジャスティ・カナの思い
ジャスティ・カナの放ったテイルト・フレイムとは、肉体に影響を与えず、邪悪な精神のみを焼き尽くす聖なる炎だったのだ。ウェクドフォースを拒絶し、手放さない限り、永遠に邪悪な心を焼かれ続けるという恐ろしい力なのだ。この力にはブルコングたちも購えず、ウェクドフォースを手放さずにはいられなかった。
ウェクドフォースを手放し、元の姿の戻ったブルコングとクレ夫。孝太たちが駆け寄ると、ジャスティ・カナはまた違ったビームを出す。
そして、子供たちの元に駆け寄る朔也。しかし、この時子供たちに異変が… 今までの記憶を、全員なくしているようだった。
不思議に思った朔也が、ジャスティ・カナに問いかける。すると、ジャスティ・カナは子供たちのウェクドフォースに関するすべての記憶を全員から消したというのだ。ゲドー星人にそそのかされたとはいえ、ブルコングたちの破壊行動は、決して許されることではない。その事実を忘れさせる為に、ジャスティ・カナが手を打ったのだ。
そして、その意図を朔也に伝えるジャスティ・カナ。彼女は、子供たちの過ちを許してあげて欲しいと朔也に願い出た。このジャスティ・カナの思いに、朔也は感銘せざるを得なかった。
ジャスティ・カナの思いをくんで、了承した朔也。この後、地球防衛軍にもこの旨を報告すれば、おそらく子供たちの騒動は幕引きとなるだろう。
しかし、その状況を面白くなさそうに見つめるものがいた。ゲドー星人は忌々しげにジャスティ・カナが立ち去った場所をにらみつけながら、次の手を考え始めていた…
悪魔の子供たち編はこれで完結です。かなり長くなりました。実は結構はしょってます。完全版はまた後日別の場所で掲載します。

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