一縷の望み
勇者の剣編
ジャスティ・カナのガーディアン・フォースを吸った3匹のワームを無理矢理引き剥がすと、3匹丸ごと口に運ぶキュラーバ。すべてのガーディアン・フォースを奪われてしまったジャスティ・カナは、もう動くことが出来ない状態だ。
「何やってんだよジャスティ・カナ!」「よせ、もうガーディアン・フォースをすべて奪われて動けないんだ!」伊藤少年の批難を酒井隊員が怒鳴るようにたしなめる。「もうだめだ!」「逃がすか!」伊藤少年が逃げようとするのを、これまた酒井隊員がとっ捕まえる。
原田隊員が朔也と作戦の確認をし合う。そして伊藤少年の所まで行き、作戦を告げる。「俺たちが宇宙獣人を転ばすからそのすきにその剣で頭を刺せ」「む、無理だよ~っ!」原田隊員の作戦を聞き、伊藤少年はかぶりを振る。
「もう見てられないわ!」その様子を見ていた原木麻衣が伊藤少年に詰め寄る。「あんたが余計なことしたせいなんだから、ちゃんとけじめをつけなさい!男でしょ!」
麻衣に批難されて伊藤少年がふくれっ面をするが、本当のことなので何も言えない。伊藤少年は麻衣に好意を持っていた。その事を原田隊員に見透かされ、けしかけられようやく覚悟を決める。
近付いてくるキュラーバの足をめがけ、朔也と原田がスーパー・ガンを発射した。足下をすくわれたキュラーバはつんのめって前方に地響きを立てて転倒した。
酒井隊員に背中を押され、伊藤少年が駆け出す。倒れ込んだキュラーバの頭はとても大きく、全く手が届かないと思われた。しかし、伊藤少年は人知を越える超人的な跳躍で見事、キュラーバの頭に剣を差し込むことに成功した。「ぐぎゃあぁぁぁっ!」キュラーバは初めて苦痛の雄叫びを上げる。剣が刺さった頭部から、強いエネルギーが噴き出してきた。
「手から剣が離れた…」手から離れなかった剣が、キュラーバに一撃を入れた瞬間、手から離れたのである。役目を果たした少年は、剣から解放されたようである。「よくやったな、坊主」酒井隊員がねぎらいの言葉をかける。伊藤「少年」が「男」になった瞬間であった…
大詰めとなったキュラーバとの一戦、「一撃を入れるなら頭だな」という安直な思考が窮地に。「いや、キュラーバの頭、でかすぎやろ((((;゚Д゚)))))))」普通に剣をぶっ刺すというのが無理な状態に…Σ(゚д゚|||)
