暗黒宇宙魔術使いの怪人20
ジャスティ・カナの勝利
グルーンを失ったシュナイツァーが、怒りの咆哮をあげる。体が言うことを聞かなくなるほどの恐ろしい憎悪のオーラも、今のジャスティ・カナを凍り付かせるほどの効果はなかった。
シュナイツァーの目に留まらぬほどの速さで、ジャスティ・カナは手刀を閃かせた。シュナイツァーは全く反応できないまま、体だけがのけぞり怨嗟の悲鳴を上げるのがやっとの状態だった。
ジャスティ・カナの猛攻に驚愕の表情を浮かべるシュナイツァー。「こんなはずはない…」シュナイツァーの脳裏には否定の言葉しか浮かんでこない。
しかし、ジャスティ・カナにしてみれば、そんなシュナイツァーの揺らいだ自信に同情の配慮をする必要は全くない。間髪入れず、回転蹴りをお見舞いした。シュナイツァーは華麗に宙を舞って体を自尊心と共に地に落とした。
ジャスティ・カナは必殺のスレイブビームを放った。シュナイツァーは認めたくなかった。しかし、現実では、勝利の女神が完全にシュナイツァーに滅亡のプラカードを掲げているようだ。
シュナイツァーは糸が切れたマリオネットのように地に崩れ落ちると、スレイブビームのエネルギーを拡散して大爆発をおこした。まるでジャスティ・カナの勝利を祝う花火のように…
ジャスティ・カナの勝利に歓声を上げる子供たち。ジャスティ・カナも、子供たちの声援に力をもらって掴んだ勝利を喜んだ。「やっぱり地球が好き」ジャスティ・カナは決して勝利に奢らず、この気持ちを胸一杯に抱きかかえてその場を後にしたのだった…
香澄の姿に戻ったジャスティ・カナは、駆け寄る子供たちを優しく出迎えた。その場に一緒にいた朔也も駆け寄る。先生が近くにいたことに気がつかなかったことを悔やんだが、とりあえず無事でいたことにほっと胸をなで下ろす。
そんな朔也の気持ちも知らない香澄だが、ジャスティ・カナでの戦いで、朔也の言葉にも勇気づけられたことを思うと、朔也の存在というものがすこしづつ変わってきているという意識はあった。
そんな二人の気持ちをかき消すように、子供たちの笑い声が二人を包んでいった…
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う~ん、どうも最近コメント付きの漫画スタイルから、画像の多い小説のような感じになった来たような…
